さる11月23日、自会派における空手道新ルール講習会が行われました。
私、篠崎国分寺空手道教室代表は、審判技術向上のため、新ルール講習会に出席してまいりました。
さて、空手道は、世界1億2000万人以上の競技人口を誇り、サッカーについで
世界第2位の全世界普及率であります。一説では競技人口はサッカーを 上回っているという意見もあります。
そんな空手道競技ではありますが、未だオリンピック競技には採用されていません。
その理由には、空手界が抱える様々な問題あるわけですが、とにかく空手競技は オリンピック採用を目指し、日々努力をしているわけです。
オリンピック採用を目指すための努力の一つに、空手競技ルール世界統一の試みがあります。
空手技術は、人を倒す技術の集約なわけでありますが、その技術を集約し 競技化するには、どうしてもルールの問題があります。
実際競技として相手を絶命、あるいは再起不能をもって勝利とすることは、不可能であることは言うまでもなく 、そのため、古今東西、空手技術の特殊性を発揮し、かつ安全性を担保し、勝敗を明確に決するために、さまざまな、ルール、防具、安全具が考案、開発されてきました。
しかしながら、空手技術を如何なく発揮し、勝敗を明確につける、完璧なルールには未だにいたっておらず、世界各地で様々なルールで 試合が行われています。
そのためオリンピック参加を果たすためには、まず全世界的にルールの統一が必須と言われています。
現在、空手競技のもっともスタンダードなルールはヨーロッパを中心に競技されているヨーロッパルールと言われていて、このヨーロッパルールが、WKF(ワールド カラテ フェデレーション)すなわち、世界空手において最も大きな団体組織である、世界空手道連盟の公式ルールになっています。
今まで、日本国内おいては、日本独自のルールにおいて試合が行われていたわけですが、近年特に、世界大会等に日本人が参加した場合、ルールの違いに戸惑い、勝てないことがしばしばでありました。そこで、日本国内も世界ルール合わせる動きになっています。
そんなわけで、世界ルールに合わせ、世界ルールを学ぶために、今回の新ルール講習会の開催に至ったわけです。
さてしかし・・・・新ルール新ルール・・・・とは言っても旧ルールを知らない人にとっては新ルールもなにもありません。おそらく一般の人のほとんどは空手のルールは知らないことでしょう。
またルールが違うとは言っても空手競技は空手競技であり、レスリングや柔道のようになるわけではないので、ここでは空手競技の基本的ルールをおさらいするにとどめます。
さて基本的な組手ルールは突き、蹴り、打ち、当て、投げ、などを駆使し自由な技の攻防を行いつつポイントを取りあいます。(写真参照)
また型競技は、体操等と同じ採点競技ですが、採点基準も色々あり、またの機会に型競技にも触れてみたいと思います。
余談ですが、柔道も前回ロンドンオリンピックの反省から、次回世界大会から大幅に審判規定が変わるらしいし、 フィギュアスケートのジャンプ採点基準が変わり浅田選手が勝てなくなり修正を余儀なくされたり、ゴルフのロングシャフトパター(長いシャフトのグリップを鼻につけたりしてパットを安定させるらしい)なども禁止にする動きもあったり、バレーボールもちょっと前に大幅にルールが変わりましたが、スポーツ界においてルール変更はそれほど珍しいことではないようです。
オーソドックスな上段突きは 1ポイント
これまたオーソドックスな中段突き1ポイント
中段への蹴り2ポイント
上段蹴り3ポイント
そしてもっとも重要な投げからの突き、3ポイント。特にヨーロッパ勢はタックル的な技から投げをうまく出してくる
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